いて座の神話

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いて座の神話

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いて座の神話 〜アンタレスを狙え〜


 ギリシャ北部のテッサリアの山地にはケンタロウロスと呼ばれる一族は住んでいました。
ケンタウロス族は上半身が人の姿で、下半身は馬の姿をしていた。彼らは山野を走り回り
粗野で乱暴なふるまいが多かった部族でした。しかしケイローン(キロン)は例外でした。
礼儀正しく、賢明で、音楽や医術に秀でて、狩の名人でもあったのです。ケイローンは太陽
と音楽の神アポロンと月と狩の女神アルテミスからこれらの才能を授けられたと言われる。
 ケイローンが洞穴に住み、薬草を栽培して多くの病人を助けていました。また母親を失った
子を預かって育てていまいたた。その中にアルゴ船遠征隊を指揮したヤーソンや、ギリシャ一の
名医となったアスクレピウス、トロイ戦争の勇将アキレウスなどの有名な人物がいる。
 
 アスクレピウスはアポロンの子として生まれました。母はテッサリアの王女コロニス。
アポロンはコロニスを心から愛していましたが、彼女には他の恋人がいたと、使い鳥の烏
(からす座)からこのことを聞いたアポロンは怒りに震え、弓を取りました。そして天上から
コロニスめがけて矢を放ってしまいます。
 
 コロニスは自らの罪を認め息を引き取り、そして彼女は最後にアポロンの子を宿していることを
告げました。アポロンはすぐに自分の仕打ちを悔やみ、彼女の亡骸から胎児を取り出しました。
そしてケイローンの下へ運び、子供を救ってくれるように頼んだのです。ケイローンの医術は功を
奏して、その子は一命を取り留めましたた。これが後にアスクレピウスに成長していきます。
 
 後にケンタウロス族の多くは、英雄ヘルクレスが誤って射た毒矢で次々に倒れることになります。
ケイローンもこの矢を受けた一人です。大神ゼウスがその死を惜しみ、弓をつがえた射手の姿で
星座に加えました。古代テッサリアの人々は乗馬と狩猟に優れていたことから、このような神話が
生まれたと言われています。
  
 ケンタウロス族はもうひとつの星座になっていまする。初夏の宵の南の地平線上に見える
ケンタウルス座です。ギリシャ語ではケンタウロスですが、星座名はラテン語読みで表すので
ケンタウルスとなります。ケンタウルス座のケンタウロスは槍を持ち、左隣の狼(おおかみ座)を
ついている姿がみえます。。

 

いて座の神話

いて座探索

 
 いて座は夏から秋にかけて宵の南の地平線上に見える大きな星座です。しかし、際立って
明るい星が無いので、見付けにくいかもしれませんので、西隣のさそり座からたどっていくと
分かりやすいでしょう。
 
 南に向かって立つと南南西よりの高度約40度のところに赤い星が明るく輝いています。
さそり座の1等星アンタレルです。アンタレスから左下に伸びる星の列がさそり座の中心で、
「S」の字を描いています。Sの字の左端には2個の2等星が並んでいます。これが蠍の尾に
あたり、このあたりが射手座との境界になります。
 
 さそり座の尾の左上には多数の星が散らばっています。それらの星をじっくり見ていると、
6個の星が北斗七星に似た形を作っていることがわかります。この星の並びは「南斗六星」と
呼ばれています。「斗」とは柄のついた四角い入れ物(升)で、南斗六星の升は口を下に向け
た形になっています。
 
 南斗六星の柄の真ん中の星(ラムダ星)からは、「y」の字を逆さにした形に星が下(南)に
続いています。南斗六星とこの星の列が、矢を持った射手の右手と、矢をつがえた大弓、
それを持った左手にあたります。その矢はさそり座のアンタレスを狙っています。
 
 升の上方に伸びる星が射手の顔にあたります。明るい星が無いので、その形をたどるのは
難しいでしょう。升の下方に続く星が馬の姿の下半身にあたります。


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